ShinShin Money

お金についてのブログです。お金、投資、保険、不動産など敷居の高い内容を分かりやすく紹介してお金について考えるきっかけになってくれればと思っています。

【本紹介】お金の真理

 こんにちは!シンです。
 
 今回はお金の真理という本について書いていきます。
 
 「お金の真理」という本は与沢翼さんが書いた本で、コロナ禍で書き上げたものなのでとてもタイムリーな内容になっています。
 
 皆さんは与沢翼さんという方をご存じでしょうか?
 
 2010年代初めに「秒速で1億円稼ぐ」というフレーズで一躍時の人になった方です。
 
 現在は日本を離れ、タイのバンコクでご家族と暮らしているようです。
 
 僕自身与沢さんのことは認知していましたが、よく分からないお金持ちで、あまり好感を持てる人ではないな、と思っていましたが、この本を読んで印象が変わりました。
 
 ご自身でも本の中で当時の自分は愚かだったと書かれていて、当時と現在の暮らしぶりは真逆なようです。
 
 それは与沢さん自身が一般人が経験しないような経験を数多くした結果だと思いました。
 
 この本を読んで以下のキーワードが印象的でした。
 
 (1)貯金が大切
 
 (2)人脈は負債
 
 (3)勝って兜の緒を締めよ
 
 
 (1)貯金が大切についてですが、与沢さんはこの本の中で終始貯金の大切さを説かれていました。
 
 この時点で僕が抱いていた印象とは全く異なる考え方を持たれているという印象を受けました。
 
 「貯金が大切」という言葉は与沢さんだからこそ重みがあります。
 
 彼は若くして経営者として頭角を現し、アパレル会社や情報商材で大成功しましたが、その後自己破産をしています。
 
 この経験などから現金がなくなることについての危うさを誰よりも理解しています。
 
 経営を経験されている方は口々に現金を持っておくことを重要視されています。
 
 僕自身は経営については全く分かっていませんが、色々な経営者の方が口にするということは現金の重要性というのは我々一般人が考えている以上に大切なことなのだと感じました。
 
 例として、3,000万円の家を購入する場合、手元に1,000万円の現金があっても全額を頭金にするのは危険ということです。
 
 1,000万円を頭金で払えば、ローンを組む金額が下がるので健康な若者で正社員で勤めていたとしたらこういう選択をする人もいるかもしれませんが、そういうことに対して経営をされている大抵の方は反対されます。
 
 それは手元に現金がなくなることで、不慮の事故による入院などした場合に払えないため、その際は高額の金利消費者金融に頼るしかなかったりします。
 
 消費者金融は担保なしで借りれるため、金利が18%など法律の上限ギリギリまで張り付いています。
 
 それに今は銀行の金利が低いので現金がなくなるくらいならローン分を多くした方が安全という考え方になります。
 
 こういう考え方に至るにはやはり経営者と一般人とではお金に対する向き合い方が違うと感じました。
 
 
  (2)人脈は負債というのは意外でした。
 
 極端に人脈を強調するものは自分の経験上怪しんだ方がいいと考えていますが(20代の頃にマルチ商法に引っ掛かりそうになった経験上)、人脈について負債とまで割り切った考え方の話はなかなか聞いたことがありませんでした。 
 
 与沢さんは若くして成功し、大金が舞い込んだことからそのお金に群がる人間が多かったと書いています。
 
 また、僕は本を読んでいて当時の与沢さんは自身も派手な生活をしていたため、そのことも原因ではないかと思います。
 
 本の中では「他者は自分に富をもたらせたことは一度もない」と言い切っていました。
 
 そして自己破産してどん底に落ちた時にそのときに群がってきた人間は誰一人として助けてくれなかった、とも書かれていました。
 
 現在ではLINEやSNSで無駄なやり取りは一切しないようにシャットアウトしているとのことです。
 
 個人的には与沢さんの考え方は極端なのかな、と思いました。
 
 確かに本の内容のような経験をしたらそういう考え方になるのも頷けますが、自身の行動の結果がそういう人間を呼び込んだように感じますので襟を正した行動をすれば自ずと良好な人間関係を築ける人間が寄ってくるのではないかと思います。
 
 その中でもよくない人間はいるかもしれないので、そこは自身の目を養い取捨選択できるようになることが大切だと思います。
 
 
  (3)勝って兜の緒を締めよとは簡単に言うと「油断をするな」ということです。
 
 本の中でも何度も油断するなと書かれていました。
 
 事業が成功し、毎晩豪遊していてその後に莫大な借金を抱えた経験のある与沢さんの言葉には重みがあると感じました。
 
 僕自身、株取引をしていて連日上がっていた場面が何度かありました。
 
 上昇しているときはまだまだ上がると信じて疑いませんでしたが、落ちるときは一気に落ちます。
 
 上がっているときこそ自身を俯瞰して見つめてみて冷静に判断をする必要があります。
 
 しかし、冷静になることや、俯瞰してみることのいかに難しいことも実感しています。
 
 何度痛い目を見ても同じことを繰り返してしまう。
 
 これはほとんどの人が失敗したときに実感したことではないでしょうか。
 
 調子のいいときに冷静になれないことは時代が変わっても同じです
 
 そんなときに「勝って兜の緒を締めよ」。その言葉を胸に抱いて冷静になることの大切さを常に頭に入れておく必要があると思います。
 
 
 本というのは自分とは別世界に住んでいる人の考え方や経験をきれいにまとめられているので、読むことで非常に有意義な時間を過ごせると感じています。
 
 与沢さんは成功とどん底を短期間で経験されましたが、再起しその後また成功し、70憶円以上の資産を保有するまでになっています。
 
 本の中でも「どんなときでも自暴自棄にならずに希望をもって行動することが大切」と書かれていました。
 
 恐らく僕が一生掛けても経験しないであろうことがまとめてあった本でした。
 
 ご興味のある方がいましたら一度読んでみてはいかがでしょうか。
 
 最後までお読みいただきありがとうございました。
 

 

 

 

お金の真理

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