【転職】日本の転職事情④【考察】
こんにちは!シンです。
今回は最後のテーマである「(5)今後の日本の転職事情」について書いていこうと思います。
今回は以下の内容で書いていきます。
・転職市場はどうなる?
・転職しないことがリスクになる?
・自分をブランド化する
「日本の転職事情」はシリーズものになっていますので気になった方は過去の記事をお読みください。
(1)転職活動の流れは?はこちらです。
shinshin-money.hatenablog.com
(2)転職する人はどんな人?
(3)転職する人は多いの?はこちらです。
(4)転職活動の注意点はこちらです。
「(5)今後の日本の転職事情」については社会情勢から僕が予想する形なので、あくまで参考までに留めておいてください。
・転職市場はどうなる?
僕は今後の転職市場はより活発になると考えています。
まず最初に日本の特徴的な雇用形態である「終身雇用制度」と「年功序列」は崩壊、もしくは崩壊しかけています。
これはトヨタ自動車の社長や経団連会長もコロナ禍前の環境下で発言しています。*1,*2
政府も人材の流動性を高めたいと考えているので、社会の流れとしては活発にならざるを得ない状況です。
コロナの影響で一時的に停滞したとしても、長い目で見ると転職市場は活発になるでしょう。
・転職しないことがリスクになる?
先ほど終身雇用が崩壊したと書きましたが、徐々にその足音が聞こえてきています。
コカ・コーラやファミリーマートでは45歳以上を対象とした「早期退職」を募集しましたが、これは事実上の「リストラ」だと思っています。*3,*4
日本の雇用形態は新卒一括採用で同期横一線でキャリアを積んでいくことが主流で、総合職だと色々な職種を経験する可能性があります。
営業に配属されたかと思ったら、数年後経理、さらに数年後には総務といった具合に社内を渡り歩くというのは珍しくないと思います。
これは「ジェネラリスト」とも言われ、終身雇用制度の下で定年まで勤め上げることが前提なら社内を色々な視点で学ぶことができるのでメリットもありましたが、先述したように早期退職という名のリストラがされると、終身雇用という大前提条件が崩れるので会社の意向に従っているだけで大きなリスクになると考えています。
そうやって従順に会社の意向に従った結果、45歳以上でリストラになった場合の再就職の難易度が高まってしまいます。
再就職する際に自分を売り込む際にどういった売り込みをすることになるでしょうか。
先述のようなキャリアの場合、営業、経理、総務をそれぞれ数年やっていることを説明することになると思いますが、採用側としてはそういった人材を採用したいとは考えないでしょう。
例えば、採用側としては営業の人員が少ないので補充したいと考えて採用活動をするので、ピンポイントで営業の人材を採用したいと考えます。
いくら新卒時に営業に配属され経験を積んでいたとしても、その後は別の職種でキャリアを積んでいるのでブランクがあります。
そのため、A社一筋で20年勤めて色々な職種を経験している人間より、A社、B社、C社と渡り歩き、営業一筋でキャリア形成をしていた人間の方が需要があると思います。
会社の意向に従順に従った結果、気が付いたらリスクが高まったということになり兼ねないと思います。
・自分をブランド化する
これは先述したことに関連しますが、簡単に言うと「他人と違うことをしよう!」ということです。
新卒横一線でのキャリア形成では同じことができる人間が量産されます。
これは日本の教育も「みんな同じことをできるようになりましょう」という方針なので、その延長戦上になっていると思います。
同じことができる人間が量産されるとどうなるか。
確かにその人だけしかできない仕事があったとしたらその人が抜けた場合、技術が途絶えてしまうので会社にとって痛手になります。
しかし、今は会社目線ではなく、個人の目線で考えてみましょう。
仮にリストラをせざるを得ない状況になった会社に勤めていた場合、AさんとBさんをリストラ対象になったときにどちらもキャリアやスキルが同じだった場合、人間の好き嫌いなどでリストラなる可能性があります。
ここでAさん、Bさんはどちらも同じことができるが、Bさんは+αとしてAさんにはできないことができるとなった場合、Bさんは生き残る可能性が高いと言えます。
このように他の人にできないことをできるようになることが大事になってきます。
これを僕は「自分をブランド化する」と表現しています。
例え、同じ会社、同じ部署に長年居て、現在は独自性がなかったとしても積極的に自ら新しいことに挑戦をし、独自の強みを身に着けていくことが大切です。
終身雇用制度や年功序列という制度は戦後の高度経済成長時代に発達しました。
その頃の日本企業は文字通り右肩上がりの経済成長、給料も右肩上がりです。
しかし、バブル崩壊後の日本経済は高度経済成長時代と大きく変わりました。
右肩上がり前提の制度を維持するには無理が生じています。
これからの時代は会社が守ってくれる時代ではなく、自分自身で考え、スキルアップし続けていかなければ生き残れない時代がすぐそこまで来ていると思っています。
それを踏まえた上で転職というのは一つの選択肢としてアリだと思います。
事実、トヨタでは採用の5割を中途採用という方針に切り替えるという話もあります。*5
社会の構造が変わりそうなことに戸惑う方も多いと思いますが、現実としてこういう流れになっているのでそういうことにアンテナを張って身の振り方を考える場面は今後より多くなると思います。
ありがとうございました。
*1:https://www.businessinsider.jp/post-191839
*2:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1905/22/news039_3.html
*3:https://www.fukeiki.com/2019/04/coca-cola-bjh-cut-950-job.html
*4:https://diamond.jp/articles/-/227920
*5:https://news.yahoo.co.jp/articles/d1384247530a9813ae1f33074809b408a85c296c